●455 夜の歌 よるのうた 〇しずかにかかるよるのとばり

 表題:夜の歌
 読み:よるのうた

 収録:(A)鈴蘭樂譜 成樂會 1925(T.14).6.28 ◎[A2-5] Copy=[P5]

 記譜:二部合唱(伴奏付き) 変ホ長調 6/8

 インチピット:ソソソラシ|ドソソソ|ミソソファレ|ミ

 曲:ヘーマンス?(Miss Hemans)
 詞:犬童球渓 ※1925(T.14).6作詞


[詞] ※鈴蘭樂譜より

1.靜(しづか)にかかる夜の帷(とばり) 山邊も野邊も里も森も
  暮れゆく暗(やみ)に跡なくかくれ 思索(おもひ)悟醒(さとり)胸に迫る
  嗚呼靜けき夜靜けき夜 吾を襲ひし欲望(のぞみ)怨恨(うらみ)嗚呼夢ときえて
  あともなしや靜けき夜よ あゝあゝ

2.靜に更くる夜の無言(しじま) 悲哀(かなしみ)懊悩(なやみ)憂患(うれひ)煩悶(もだえ)
  更けゆく暗にあとなくかくれ 平和(へいわ)慰安(ゐあん)胸に迫る
  嗚呼靜けき夜靜けき夜 吾を襲ひし嫉妬(ねたみ)憤怒(いかり)嗚呼夢と消えて
  あともなしや靜けき夜よ あゝあゝ


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